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キャプション纏め

 投稿者:優希  投稿日:2015年 2月13日(金)18時39分2秒 f77-pc218.cty-net.ne.jp
返信・引用
  立春を過ぎても寒い寒いこの時期に、ハッピーなバレンタインのお話なら温かくなるはずとの思いから、またまたリレー小説なるものに挑戦致しました!
エスエヌ様、お声かけを有難うございました(^^)
自分ではきっと思いつかない色々なお話を繋ぎ合せるって、やっぱり楽しいです。目から鱗な事ばかりでした。
次がありましたら、また呼んで下さいね。
ではでは、真行寺と三洲共々、Happy  Valentine's  Day!

優希


リレー小説のいいところ。
好きなことだけ書いて『はいっ』ってバトンを渡せるところ。
帰ってきた大好きな作家様の生みたてほやほやのお話を読めるところ。
結末を気にしないでるんるん書けるところ。
こんな私にいつも付き合ってくれる優希さん、ありがとう。
楽しかった~(o^^o)

エスエヌ
 
 

キャプション2

 投稿者:エスエヌ  投稿日:2015年 2月13日(金)15時17分54秒 aa20111001946f573a94.userreverse.dion.ne.jp
返信・引用
  リレー小説のいいところ。
好きなことだけ書いて『はいっ』ってバトンを渡せるところ。
帰ってきた大好きな作家様の生みたてほやほやのお話を読めるところ。
結末を気にしないでるんるん書けるところ。
こんな私にいつも付き合ってくれる優希さん、ありがとう。
楽しかった~(o^^o)
 

キャプション 1

 投稿者:優希  投稿日:2015年 2月12日(木)23時08分44秒 f77-pc218.cty-net.ne.jp
返信・引用
  立春を過ぎても寒い寒いこの時期に、ハッピーなバレンタインのお話なら温かくなるはずとの思いから、またまたリレー小説なるものに挑戦致しました!
エスエヌ様、お声かけを有難うございました(^^)
自分ではきっと思いつかない色々なお話を繋ぎ合せるって、やっぱり楽しいです。目から鱗な事ばかりでした。
次がありましたら、また呼んで下さいね。
ではでは、真行寺と三洲共々、Happy  Valentine's  Day!
 

八番目改改

 投稿者:エスエヌ  投稿日:2015年 2月 9日(月)16時55分5秒 aa20111001946f573a3b.userreverse.dion.ne.jp
返信・引用
  「アラタさん、2月の第2土曜って14日だったよ」
「うん……」
「バレンタインデーに出かけるって、俺に言いにくかったの?」
真行寺が笑いを含んだ声で尋ねる。
そしてお鍋から大盛りに取り分ける、ーーお前相変わらず良くたべるなぁ…。

「そう言う訳じゃない」
この話題が出た事にほっとして、俺も鍋をよそう。
なぜか言い出しにくかったのだと改めて思う。
真行寺が楽しみにしているからーーー、それもあるけれど多分自分もこだわっているんだろう。

「俺、楽しみにしてたんだよー」
鍋の湯気がほわっとたちのぼり、重くなりがちな話題を救ってくれる。
「そうか…ごめん」
「うん。でも、気をつけて行って来て」
思った通りの言葉が返って来た。


「お前はそれでいいのか」
こんなのいいがかりだ、あ、また俺はこういう方向に話を進めてしまうーーと思いながら、
一度言い出すと止められず、
せっかく真行寺が自分を抑えて普段通りにしてくれているのに。
行って来てねと言ってくれているのに。
こんな言葉が出てしまった。

「アラタさん、お鍋早く食べちゃおう!」
真行寺は俺のこんな物言いにをものともせず、食欲旺盛だ。お前、だいぶ図々しくなったな。
「うんーー」
「さ、さ、もっと食べて」
「………」
「俺、確かにバレンタイン楽しみにしてたけどさ……」
「うん。わるいな」
「いいよ、アラタさん。俺はこうやって一緒にいられるから、いつでも好きですって伝えられるし」
「………」
「バレンタインを気にしてくれたなんて、ちょっと嬉しいかなーー、へへっ」
「調子に乗るなよ」
「アラタさーん、俺を可哀想だと思って優しくしてよ~~」

気にしていたのか、そうだな。
いつのまにか、お前が楽しみにしている事を俺も楽しみにするようになったのかな。

「その日はバイト休みにしてるんだろ?」
「あーーー、そうだけどーーー」

「一緒に行くか?祠堂に……?」
「え?いいの?」
「俺を直接知っている学年はもういないな。お前の後輩はいるんじゃないか?」
「うわ~、懐かしいな。あ、アラタさんを狙う後輩が出てくるとやばいから、俺、本当に見張りに行こうかな」
「ばか」
「アラタさん、一緒に行ってもいいの?」
「ーーうん。車借りて運転してくれれば、向こうに泊まらずに帰って来られるから、その方が楽かな」

俺が留守でバイトが休みのバレンタイン、お前がどう過ごすか気になるなんてーー、いや寂しがるかと思って可哀想に思っているだけだから。
祠堂に一緒に行くのも良い案かもしれない。
振り回されてるな、俺が。



すれ違いながらも上手に歩み寄る、そんな練習をしている二人は、くすぐったい想いをどちらも持っている。
それを確かめるため、見つめあい、頬笑みあい、息を近づけた。




「 ふ………、ぁ、ぁ 」

アラタさんの甘い声。いつからか聞かせてくれるようになった。

「 大好き……アラタ……さん 」

アラタさんのきれいな肌を貪り尽くす。
いくらでも欲があふれて、とめどもなく求めてしまう。

昨日の寂しさを埋め尽くすように熱い時間を過ごした後、
快感にふるえる体躯をぎゅっと抱きしめた。


ーーー今夜は寝てしまうにはもったいない、そんな夜が時々ある。
身体の熱が冷めた後も、二人でぴったりと寄り添い静かな時に浸っていた。

部屋がしんしんと冷えていく。
ふと、あの空き部屋の寒さが蘇って来た。

そっとベッドを抜け出し、窓から見ると雪が積もっていた。
雪が積もったよ、と言おうとして振り返ると、ベッドからアラタさんが俺をじっと見ていた。

ただじっと。
嬉しそうでもなく、怒っているでもなく、もの言いたげでもなく、
ただ、不思議そうに俺の眼を見ていた。
大人の男ではなく、子供のように無垢な瞳で
ただじっと見ていた。

俺もアラタさんに魅入られたように見つめ返す。
最初の出会いのように。

最初と違うのは、二人の心が寄り添っていること。

Happy  Valentine's  Day!
 

八番目ー改

 投稿者:優希  投稿日:2015年 2月 7日(土)20時00分15秒 f77-pc218.cty-net.ne.jp
返信・引用
  「アラタさん、2月の第2土曜って14日だったよ」
「うん……」
「バレンタインデーに出かけるって、俺に言いにくかったの?」
真行寺が笑いを含んだ声で尋ねる。
そしてお鍋から大盛りに取り分ける、ーーお前相変わらず良くたべるなぁ…。

「そう言う訳じゃない」
この話題が出た事にほっとして、俺も鍋をよそう。
なぜか言い出しにくかったのだと改めて思う。
真行寺が楽しみにしているからーーー、それもあるけれど多分自分もこだわっているんだろう。

「俺、楽しみにしてたんだよー」
鍋の湯気がほわっとたちのぼり、重くなりがちな話題を救ってくれる。
「そうか…ごめん」
「うん。でも、気をつけて行って来て」
思った通りの言葉が返って来た。


「お前はそれでいいのか」
こんなのいいがかりだ、あ、また俺はこういう方向に話を進めてしまうーーと思いながら、
一度言い出すと止められず、
せっかく真行寺が自分を抑えて普段通りにしてくれているのに。
行って来てねと言ってくれているのに。
こんな言葉が出てしまった。

「アラタさん、お鍋早く食べちゃおう!」
真行寺は俺のこんな物言いにをものともせず、食欲旺盛だ。お前、だいぶ図々しくなったな。
「うんーー」
「さ、さ、もっと食べて」
「………」
「俺、確かにバレンタイン楽しみにしてたけどさ……」
「うん。わるいな」
「いいよ、アラタさん。俺はこうやって一緒にいられるから、いつでも好きですって伝えられるし」
「………」
「バレンタインを気にしてくれたなんて、ちょっと嬉しいかなーー、へへっ」
「調子に乗るなよ」
「アラタさーん、俺を可哀想だと思って優しくしてよ~~」

気にしていたのか、そうだな。
いつのまにか、お前が楽しみにしている事を俺も楽しみにするようになったのかな。

「その日はバイト休みにしてるんだろ?」
「あーーー、そうだけどーーー」

「一緒に行くか?祠堂に……?」
「え?いいの?」
「俺を直接知っている学年はもういないな。お前の後輩はいるんじゃないか?」
「うわ~、懐かしいな。あ、アラタさんを狙う後輩が出てくるとやばいから、俺、本当に見張りに行こうかな」
「ばか」
「アラタさん、一緒に行ってもいいの?」
「ーーうん。車借りて運転してくれれば、向こうに泊まらずに帰って来られるから、その方が楽かな」

俺が留守でバイトが休みのバレンタイン、お前がどう過ごすか気になるなんてーー、いや寂しがるかと思って可哀想に思っているだけだから。
祠堂に一緒に行くもの良い案かもしれない。
振り回されてるな、俺が。



すれ違いながらも上手に歩み寄る、そんな練習をしている二人は、くすぐったい想いをどちらも持っている。
それを確かめるため、見つめあい、頬笑みあい、息を近づけた。




「 ふ………、ぁ、ぁ 」

アラタさんの甘い声。いつからか聞かせてくれるようになった。

「 大好き……アラタ……さん 」

アラタさんのきれいな肌を貪り尽くす。
いくらでも欲があふれて、とめどもなく求めてしまう。

昨日の寂しさを埋め尽くすように熱い時間を過ごした後、
快感にふるえる体躯をぎゅっと抱きしめた。


ーーー今夜は寝てしまうにはもったいない、そんな夜が時々ある。
身体の熱が冷めた後も、二人でぴったりと寄り添い静かな時に浸っていた。

部屋がしんしんと冷えていく。
ふと、あの空き部屋の寒さが蘇って来た。

そっとベッドを抜け出し、窓から見ると雪が積もっていた。
雪が積もったよ、と言おうとして振り返ると、ベッドからアラタさんが俺をじっと見ていた。

ただじっと。
嬉しそうでもなく、怒っているでもなく、もの言いたげでもなく、
ただ、不思議そうに俺の眼を見ていた。
大人の男ではなく、子供のように無垢な瞳で
ただじっと見ていた。

俺もアラタさんに魅入られたように見つめ返す。
最初の出会いのように。

最初と違うのは、二人の心が寄り添っていること。

Happy  Valentine's  Day!
 

八番目ー2

 投稿者:エスエヌ  投稿日:2015年 2月 7日(土)16時45分34秒 KD119105137025.ppp-bb.dion.ne.jp
返信・引用
  「 ふ………、ぁ、ぁ 」

アラタさんの甘い声。いつからか聞かせてくれるようになった。

「 大好き……アラタ……さん 」

アラタさんのきれいな肌を貪り尽くす。
いくらでも欲があふれて、とめどもなく求めてしまう。

昨日の寂しさを埋め尽くすように熱い時間を過ごした後、
快感にふるえる体躯をぎゅっと抱きしめた。


ーーー今夜は寝てしまうにはもったいない、そんな夜が時々ある。
身体の熱が冷めた後も、二人でぴったりと寄り添い静かな時に浸っていた。

部屋がしんしんと冷えていく。
ふと、あの空き部屋の寒さが蘇って来た。

そっとベッドを抜け出し、窓から見ると雪が積もっていた。
雪が積もったよ、と言おうとして振り返ると、ベッドからアラタさんが俺をじっと見ていた。

ただじっと。
嬉しそうでもなく、怒っているでもなく、もの言いたげでもなく、
ただ、不思議そうに俺の眼を見ていた。
大人の男ではなく、子供のように無垢な瞳で
ただじっと見ていた。

俺もアラタさんに魅入られたように見つめ返す。
最初の出会いのように。

最初と違うのは、二人の心が寄り添っていること。

Happy  Valentine's  Day!
 

八番目ー1

 投稿者:エスエヌ  投稿日:2015年 2月 7日(土)16時40分34秒 KD119105137025.ppp-bb.dion.ne.jp
返信・引用
  「アラタさん、2月の第2土曜って14日だったよ」
「うん……」
「バレンタインデーに出かけるって、俺に言いにくかったの?」
真行寺が笑いを含んだ声で尋ねる。
そしてお鍋から大盛りに取り分ける、ーーお前相変わらず良くたべるなぁ…。

「そう言う訳じゃない」
この話題が出た事にほっとして、俺も鍋をよそう。
なぜか言い出しにくかったのだと改めて思う。
真行寺が楽しみにしているからーーー、それもあるけれど多分自分もこだわっているんだろう。

「俺、楽しみにしてたんだよー」
鍋の湯気がほわっとたちのぼり、重くなりがちな話題を救ってくれる。
「そうか…ごめん」
「うん。でも、気をつけて行って来て」
思った通りの言葉が返って来た。


「お前はそれでいいのか」
こんなのいいがかりだ、あ、また俺はこういう方向に話を進めてしまうーーと思いながら、
一度言い出すと止められず、
せっかく真行寺が自分を抑えて普段通りにしてくれているのに。
行って来てねと言ってくれているのに。
こんな言葉が出てしまった。

「アラタさん、お鍋早く食べちゃおう!」
真行寺は俺のこんな物言いにをものともせず、食欲旺盛だ。お前、だいぶ図々しくなったな。
「うんーー」
「さ、さ、もっと食べて」
「………」
「俺、確かにバレンタイン楽しみにしてたけどさ……」
「うん。わるいな」
「いいよ、アラタさん。俺はこうやって一緒にいられるから、いつでも好きですって伝えられるし」
「………」
「バレンタインを気にしてくれたなんて、ちょっと嬉しいかなーー、へへっ」
「調子に乗るなよ」
「アラタさーん、俺を可哀想だと思って優しくしてよ~~」

気にしていたのか、そうだな。
いつのまにか、お前が楽しみにしている事を俺も楽しみにするようになったのかな。

「その日はバイト休みにしてるんだろ?」
「あーーー、そうだけどーーー」

「一緒に行くか?祠堂に……?」
「え?いいの?」
「俺を直接知っている学年はもういないな。お前の後輩はいるんじゃないか?」
「うわ~、懐かしいな。あ、アラタさんを狙う後輩が出てくるとやばいから、俺、本当に見張りに行こうかな」
「ばか」
「アラタさん、一緒に行ってもいいの?」
「ーーうん。車借りて運転してくれれば、向こうに泊まらずに帰って来られるから、その方が楽かな」

俺が留守でバイトが休みのバレンタイン、お前がどう過ごすか気になるなんてーー、いや寂しがるかと思って可哀想に思っているだけだから。
祠堂に一緒に行くもの良い案かもしれない。
振り回されてるな、俺が。




すれ違いながらも上手に歩み寄る、そんな練習をしているバレンタイン前のふたりでした。


 

どうしようか悩み中

 投稿者:エスエヌ  投稿日:2015年 2月 7日(土)16時39分31秒 KD119105137025.ppp-bb.dion.ne.jp
返信・引用
  優希さん、遅くなりました。
二つ出来たのですけど、どちらを使うか、合体させるか悩み中です。
一応二つに分けて投稿します。
終わりのような、終わりじゃないような………
 

七番目

 投稿者:優希  投稿日:2015年 2月 4日(水)22時04分31秒 f77-pc218.cty-net.ne.jp
返信・引用
  ふと思い立って、カレンダーに目をやり、2月14日が何曜日になるのかを確認した。
「第二土曜日かぁ…」

――― 楽しみ、って、ん? あれ…

「アラタさん…確か、第二土曜がどうとか言ってなかった?」

昨夜、風呂に入っている時に、そう言えば祠堂に呼ばれたと言っていた。泊まりだとも言っていた。あれが第二土曜日だったはずだ。

「アラタさん、そうか…いないんだ…」

特に気にしていたわけではなかったし、去年なんかは、気がつけばホワイト・デーなんて感じでお互いに忙しくしていたから、期待もしていなかったけれど、なんとなく、今年こそはゆっくりとバレンタインは一緒に過ごせると思っていたと言うのが正直なところだ。

好きな気持ちを、素直に伝えられる特別な日。

初めてアラタさんにチョコを贈った時の事が、ぐるぐると蘇ってきた。
まだ下の名前も知らなかった中学三年の俺は、ものの見事に玉砕したんだっけ。次の年は受け取ってはくれたけれど、籠いっぱいの中の一つだったもんな。

「ああ、懐かしいなぁ。なんて懐かしいんだろう」

想いが通じ合って、チョコレートも忙しい中でも贈りあうようにもなって、こんな展開、あの頃の俺には想像すらできなかった。確かに、夢に思う事はあったが、まさか本当に叶うなんて。人生、何があるかわからない。
ちょっぴり寂しさが混ざりつつも、心がほこほこと温かくなってくる。


その時、ドアのあく音が聞こえた。

「ただいま」

アラタさんだ!

ダッシュで玄関まで行ってみると、アラタさんは顔を紅潮させていた。寒い中を帰って来た事がわかる。

「お帰りなさい、アラタさん。寒かったんだね、頬が真赤だよ~」
「ああ、雪がちらついてる。冷えたよ」
「今夜は水炊きにしたよ。あったまるもんね」
「そか…ありがと…」

アラタさんが笑顔を見せてくれている。よし、怒ってないみたいだ。良かった。ただ、何となくだけれど、切なくなるような気がするのは気のせいなのかな。
もしかして、気にしてくれていたのだろうか。

――― アラタさん…


「早く、荷物置いてきて。一緒に食べようよ」
「そうだな…」




促されて、部屋にまず戻った。いつもと変わらない真行寺に、なんだか拍子抜けなくらいにほっとした。
ルームウェアに着替えて居間にくると、真行寺がいそいそと支度をしてくれている。いつもと変わらない風景。
忙しくしていて、顔を合わす時間が減ってきていても、言葉を交わす時間が減ってきていても、こうして二人揃えば、いつもと変わらないものがそこにある。

「温まるな、やっぱり」
「だよね~、アラタさん。冬は鍋に限るね。準備も簡単だし」


ぐつぐつ鍋の中が煮たつと、湯気があがる。
湯気を挟んで、互いに目と目があった。
 

六番目改

 投稿者:エスエヌ  投稿日:2015年 2月 3日(火)22時48分0秒 KD119105137025.ppp-bb.dion.ne.jp
返信・引用
  ちょっと悩んだけど、夕飯は水炊きにした。
あったまるし、準備は楽だし、鍋を囲めば仲直りしやすいしね。

バイトが終ると色んなヒトからお誘いが来たけれど、俺はソッコーで帰る。
「 今日は大事なヒトと仲直りデートだからっ 」

よし、アラタさんまだ帰っていない。
鍋に出汁をとって、買って来た材料の準備をする。
二人暮らしだけれど、ちゃんと土鍋があるんだ。これは、ずっと前にアラタさんのお母さんが準備してくれたもの。
アラタは鍋だと良く食べるからって。
今年のお正月にアラタさんちに遊びに行った時に、お母さん手作りの柚子しょうゆも分けてもらっていた。
アラタさんの好みに合わせて、俺もあっさりしたものも好きになって来た。
量は食べるんだけどね。
大根おろしは顔を見てからすろう。

……アラタさん早く帰って来ないかな。

本当はこんな準備をしなくても「 アラタさん、ごめんね 」って 抱きしめればいいんだ。
おれはそれだけで大丈夫。

でもアラタさんは、前からわかっていたけど相当意地っ張りだ。
意地っ張りの、あまのじゃくの、ーーー甘えん坊だ。
すれ違って喧嘩になった時、心の中でいくら仲直りしたいと思っていても、アラタさんは言えない。

以前はアラタさんに言われた言葉を言葉通りに受け取っていた。
アラタさんの言葉をいちいち気に病んで。
「 お前にわかるのもか 」と言われて腹を立てたり。
「 仲直りなんてしたくない 」と言われて嫌われたと思い込み。
「 もう一緒にいたくない 」と言われて絶望したり。


でも一緒に暮らし始めて一緒にいる時間が長くなって来て、何回も行き違って………この頃はわかるんだ。

アラタさんの言えない言葉が。

この頃、俺は、アラタさんが心の中で「ごめん、真行寺、仲直りしたい」
って言ってるのがよくわかるようになって来た。

「 お前なんか必要ない 」
って言っておきながら、その言葉で俺が離れたらどうしようと実は不安になっていることも。
俺がそれでも
「 アラタさん、好きです 」
って何度も言って、やっと安心していることも。

鍋を囲んでも、アラタさんは口をきかないかもしれない。
でも、俺は最近あったことを話し、鍋の効能について語り、アラタさんごめんねと言うだろう。

食べ終わったらアラタさんにココアを作ってあげる。
砂糖と牛乳をお好みで調合して、おナベで練って作るアラタさんお気に入りのココアだ。
そう言えば、バレンタインが近いなぁ……。
どうしようかな。
 

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